2012年03月13日
いつでも微笑みを
ふと時計を見ると
開店まではあと二時間ちょっとだった。
3/1 にオープンして二度目の金曜日。
オープン以来、徐々に売上は伸びだし
この日は100名前後の宴会のご予約をいただいていた。
開店までにやることはたくさんある。
小型店舗から最近異動になったばかりだから
大型店舗の準備の大変さに守谷はアタフタしたいた。
ガタン
戸棚の下のほうで何かが倒れた音がする。
『もう…時間ないのに…』
誰に言うでもなく、呟きながらそこにしゃがみ込むと
次の瞬間ありえないことがおきた。
どさっ
その場に崩れるように座り込んでしまったのだ。
新規オープンして以来、まだ休みを一日も取っていなかったから
さすがに疲れてるのかな…
いやいや、そんなヤワじゃない!
そんなんじゃ店長なんかやってられないわ…
など頭の中で考えて立ち上がろうとした時
ようやく異変に気付いた。
『やばいぞ!早く外に出ろ!』
急いで外に出て、みんなが見ている方向を見ると…
高層ビル群がありえないぐらい湾曲して揺れている…
そう、あれから一年が経ちました。
正直、震災のことをここに書くかどうか
すごく悩みました。
思い出したくもない方々もたくさんいらっしゃると思います。
遠くに住む、被災していない我々にできることは
果たして何なんでしょうか?
被災された方々を想い偲ぶこと?
現地に行ってボランティアをすること?
直接的、間接的、色々あると思います。
自分は歩みをとめないことが大事だと思ってます。
我々東京に住む人間が
悲しみに暮れて歩みをとめてしまっては
経済がとまってしまう。
それでは、復興も何もあったものじゃない。
例えば、最近では日本酒を買う時
東北三県のお酒を選んで買います。
そんなことしかできないけど
そんなことでもいいから
一歩踏み出すことが大事だと思ってます。
一番好きな日本酒
飛露喜のある福島県が
日高見のある宮城県が
酔仙のある岩手県が
早く元の笑顔で溢れるところに戻るように
遠くから想い、行動していきます。
いつでも微笑みを
そんな歌が昔あったような
今こそ その歌を
僕達は歌うべきじゃないかな