tennis365.net テニス365ブログ 新着記事を読む ]    [ テニス365 ホームショッピングニュースログイン ]

TENNIS SUNRISEスタッフのブログ

「TENNIS SUNRISEスタッフのブログ」は新しいブログに引越しました。

新しいブログを見る
これからは新しいブログを更新していきますので、お気に入りの登録をお願いします。
TENNIS_SUNRISE
最近の記事
今日のお昼
10/30 19:13
体温調整にはベストが…
10/29 14:38
MUSASHI CU…
10/27 23:39
○○の効果
10/26 08:08
力飯 第17弾
10/25 10:22
<<  2011年 10月  >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
このブログサービスは「テニス365 テニスブログ」で運営しています。テニス365会員なら無料でご利用・作成いただけます。






19番目のティーショット (ゴルフ奮闘記外伝)

人間の細胞は1日で1%生まれ変わるらしい。
人は100日、およそ3ヶ月で完全に生まれ変わる。

あの日から96日。
僕は生まれ変わることが出来ているのだろうか。

こんにちは皆さん。
ユウキです。
みんなはもう僕のこと知っているよね。
孤独なゴルファーってとこかな。
10月24日、決戦は金曜日、ではなく月曜日だった。



燃えたよ、燃え尽きたよ、真っ白にな・・・

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

午前5時45分。
かすかに鳴り始めた音楽は、30秒後に部屋全体に響いた。
ユウキの左親指がミスブランニューデイの響きを止める。
あの日とは違う。
過度の緊張はない。体も軽い。
1回、2回、ユウキは軽く素振りをした。
「いける!」根拠レスな自信が彼を完全に覚醒させた。
準備を整えたユウキは問題のシューズを抱えて集合場所に急いだ。

決戦5日前。
ユウキは準備に余念がなかった。
ない。
いや、無しでござる。
シューズがない。
傘がない井上陽水も問題だが、シューズのないゴルファーは更に始末が悪い。
しかし、ユウキは違った。
「シューズなんかいりまへん」
何度も言う。
ユウキは埼玉県人である。
大阪人でもなければ、ナイジェリアのイボ族でもない。
歴史上シューズレスでゴルフをプレイしたのはただ一人。
ユウキの師匠、猿谷猿丸、そう通称プロゴルファー猿、彼だけである。
しかし、時代が違う。
スパイクレスは有だが、シューズレスは無でござる。
「ぎりぎりセーフだと思ったんです」
これが通用するのは芸能界だけだ。
結局、ユウキのシューズは別のゴルフ場で見つかった。

1.16メートルのカーボンが綺麗な弧を描き、
そこから36度の角度で放たれた白球は更に美しい弧を描いた。
レイク相模カントリークラブ。
決戦の火ぶたは、三田のナイスショットで切られた。
ユウキは第2組。
やはり2組。
でも、もともと特別なオンリーワンだからいっか、と予測不能なことを考えているとユウキの番が回ってきた。
ユウキの組は、大森、藤原、北島、そしてユウキ。
ユウキにはターゲットを一人に絞る癖がある。
長年の合コンで培ってきた荒技だ。
今回、彼がターゲットにしたのは藤原。
その17秒後、藤原のナイスショットによって、今回も孤独な戦いになることをユウキは悟った。

ユウキには好きな野球選手がいた。
落合博満と清原和博。
豪快なホームランもそうだが、さすがはユウキ、目の付け所が違う。
彼らのライト方向へのバッティングに目を奪われた。
「ファー!!」
キャディの声がカントリークラブ中に響いた。
全盛期の落合を彷彿とさせる見事な流し打ちだった。
打てども打てどもボールは右へ。
右に飛び出したボールがさらにあり得ない角度で右に曲がる。
ここの角度を求めなさい、という数学の問題になり得る角度で曲がった。
ゴルフにOBという素晴らしい制度がなかったら、
ユウキは右折を繰り返し、永遠に円を描き続けることになっていただろう。

それでも前半は粘った。
何とか58でまとめた。
後半もこらえた。
得意の砂遊びに勤しみながら、水は避けた。
年上だけの同伴競技者達にもかかわらず、
「あー、疲れる。何か気疲れ半端ない」
などと暴言を吐き捨てた。
初の110台が見えた最終18番ホール。
悪夢は起きてしまった。
2打でグリーン手前30ヤード地点まで付けたユウキ。
あろうことか、ここで彼が手にしたクラブはパター。
残り30ヤードをパター、という暴挙に出た。
大森やキャディの制止を振り払ったユウキだったが、
母なる大地の怒りに触れてしまった。
ディボット(地面に空いた穴)に入ったボールの頭をパターで殴りつけた。
7㎝だけ進んだボールにユウキは我を忘れた。
「あー!ダフッたー! 何だよこのホットスポット」
夢の110台は儚く散った。

それでも58・64の122をマーク。
新記録を樹立した。
ユウキは生まれ変わっていたのだろうか。
ユウキ以外には知るよしもない。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

わるい、長くなっちゃったね。
今回もいろいろあったけど、全力を尽くせたことは良かったんじゃないかな。
燃え尽きたって言ったけど、
次回に向けてまた1から頑張ります。

応援ありがとう。

みつを



じゃないや

ユウキ

日記 | 投稿者 TENNIS_SUNRISE 17:20 | コメント(0)| トラックバック(0)
トラックバック
こちらの記事へのトラックバックは下のURLをコピーして行ってください。
コメント
この記事へのコメントはありません。